医師から食事制限を言われたとき、まず戸惑うのは「何から手をつけるか」だと思います。
このページでは数ある制限の中でも「減塩」に絞り、生活に落とし込むための土台を整理します。
完璧を目指さず小さく刻み、崩れても戻せる形で続けるための考え方をまとめます。
医師から「食事制限が必要」と言われたら
医師から「食事に気をつけてください」「塩分を控えてください」と言われたとき、多くの人が最初に感じるのは、「何から手をつければいいのか分からない」という戸惑いだと思います。
実際、医師からは塩分だけでなく、カリウム・リン・水分などを同時に指示される場合もあります。また、「1日4g以内」など、かなり厳密な塩分制限を指示されている方もいるはずです。
このページでは、そうした状況を踏まえたうえで、「減塩」に絞って考え方を整理します。理由は単純です。減塩は、多くの人にとって最初に、そして一番長く向き合うことになる制限だからです。
目標値を守ることが前提にある場合でも、
その目標を どう生活に落とし込むか は別の問題です。ここでは、「正しく守るための心構え」「続けるための考え方」その土台を整理していきます。
減塩は「水分管理」とつながっている
医療的には、「減塩」と「水分制限」は別の指示として出されることもあります。ただ、実際の生活では、減塩は水分管理と強くつながっていると考えたほうが、理解しやすく、行動に落とし込みやすいです。
- 塩分をとる
- 喉が渇く
- 水を飲む
- 体重が増える
この流れは、多くの患者が体感していることです。私自身、透析生活の中で、「水を我慢する」よりも「塩分を減らす」ほうが結果的に楽だと感じてきました。
塩分を抑えることで喉の渇きが和らぎ、結果として体重管理がしやすくなる。この感覚をつかめると、減塩は一気に現実的になります。減塩は、単に味を薄くすることではありません。体重管理や、日々の体調を安定させるための入口として捉えると、取り組みやすくなります。
高い目標は挫折の元!スモールステップの減塩術
減塩を始めたばかりの頃に、いきなり「完璧な減塩」を目指すと、多くの場合、長く続きません。
- すべて無塩にする
- 外食を完全にやめる
- 家族と別メニューにする
こうしたやり方は、意志が弱いから失敗するのではなく、現実の生活に合っていないだけです。減塩は、目標を下げることではありません。やり方を刻むことです。
- まずは汁物を全部飲まない
- 調味料を少し減らす
- 「今の食事は濃かった」と気づけるようになる
こうした小さな積み重ねが、結果的に厳しい目標値を守る力になります。
3日坊主でも大丈夫!「今から」再開する勇気
減塩生活は、途中で崩れます。これは、珍しいことではありません。大切なのは、「一度も崩れないこと」ではなく、「崩れても戻ってこられること」です。昨日うまくいかなかったとしても、今日の食事から戻せばいい。
3日続かなかったから失敗、ではありません。
「今から戻す」ことができれば、それは継続です。減塩は、短距離走ではなく、生活の中で続いていきます。
まずは2週間!味覚が生まれ変わる期間
減塩を始めて一番つらいのは、最初の期間です。
- 味が薄い
- 物足りない
- 美味しくない
そう感じるのは、ごく自然な反応です。ただ、多くの場合、2週間ほどで味覚は変わり始めます。
- だしの香りを感じやすくなる
- 酸味や香辛料で満足できるようになる
- 以前の味が「濃すぎる」と感じるようになる
この変化を一度体験できると、減塩は「我慢」ではなくなります。完璧を目指す必要はありません。まずは2週間、続けてみてください。それだけで、減塩の景色はかなり変わるはずです。
次に読む:減塩生活で折れないために(我慢や根性に頼らず、続ける前提を整える)